ninja

2014年9月26日金曜日

デフレは資本主義の宿命

 

安部改造内閣のラインナップを見て苦笑。
個人的には消費税の廃止を実行・実現していただきたいですね。
もしくは大幅な公共投資とか、民主時代に廃止された事業の復活とか。

ラインナップを見る限り、実行実現は難しいでしょうけど。

さてそれがらみで。

デフレ脱却と失業対策ってあるのだけど、この二つって延々と向き合わなくちゃいけないということだったりする。

なぜって。
デフレーションって物価下落。
前にここで書いたかもしれないけれど、小麦の生産力って中世から比べても200倍以上になっている。
世界中にきちっと等分したとしても食料は余る。
食料以外にしても量と質は向上し続ける。
それは相対的にものの価値は下がるということ。
すなわち物価は異常時を除いては基本下がり続けるものだということで、新たに希少価値の高い物品が出てこない限り、デフレから逃れることはできない、ということになる。

その質と量の向上は別なものにも起こる。
仕事や作業などの質もあがる、結果的に負担が減るし効率化が進むということで必然的に人員が不要になる。
発展進化するがゆえに必要な就労人員は減り続ける、もしくは賃金は下がり続けることとなる。

構造的にデフレと失業と賃金下落は抑えられません、というのが結論。
おそらく欧州並みの失業率になっていくだろうし、賃金の問題も悪化する。
あがる見込みよりも下がる見込みのほうが大きい。

率直に新たに産業をいくつも起こすぐらいしか手がない。
(ただこれも今の日本政府見てるとむりっぽくないか?)
3Dプリンタのせいで個人での商品の製造が可能になったため、製造業も危うい立場になってしまったのだから。
大量生産はまだ分があるが、受注生産のようなロットの少ないものは食われる。
書籍も個人レベルで出せるし、AVですら作れたりする。

ってここまで書いていくと、個人レベルでがんばれる環境なんだから個人でなんとかするか、大企業に勤めるかしかない気がしないでもないのだけど。
ただ会社や国を当てにするな、むしろ利用しろぐらいでないとこの先厳しいのかもしれない。

------------------------------(追記)

そういえれば職業と賃金の話、実はサッチャー政権下のイギリスで同様のことが起こっていたという話を谷本真由美氏の本で知る。
斜め読みなので違うかも、後で買ってきますが。

まじで勉強不足です。
大学のときにあまり詳しくやってなかったとはいえ(そもそもあんた文学部)非常に恥ずかしい。

ただ考えてることはほぼ一緒で、谷本氏は個人商店と企業と表現していた。
僕は別なところで中世の主従契約を現代で行うようなものと表現したけど、本当にそれに近い。

考えてみると欧州のモデル事務所ってないわけですよ。
みんな個人だから、そこから考えれば知らなくても理詰めでこの状況は推測できたはず。

ただ日本の場合イギリスと違って軍需やギャンブル系の緩和ができる。
カジノが危険、という方もいるけど、大井競馬の件を聞く限りそんなことはまったくない、むしろ地域活性化に一役買うので悪くはないとは。

だとしても、もはやイギリスと同じ道をたどらざるを得ないのは間違いなさそう。少なくとも賃金とか職業については。