ninja

2014年5月22日木曜日

これで大丈夫か、日本の公安&検察

率直に検察と公安がダメなのは言うまでもないのだけど。

なんというか
今回の遠隔操作の話もそうなのだけど、陸山会事件(これ自体事件というのもどうか)にしても。

今回ちゃんと出てきてくれたとはいえ、犯人を釈放したって言うのは失態。
もっというと証拠を固められなかったというのも問題。
ネットがらみが弱いのは政治家も一緒だけど、検察や公安がネットやITがらみ弱いのは
致命的な気がするのだが。
これより悪質なネットワーク犯罪が出てきたらどうするつもりだったのか。

こういう話だろう、的な見方で捜査しているのはどうだっていいんだが
今回の場合、捜査の過程で犠牲(という言い方はあまりよろしくないかもしれないが)
が出ている。
人生に致命傷を負わされた人が出てしまっているわけで
それに対する救済がされないのは言わずもがな。

「こういうシナリオだろ」というのは
なんというか上目目線というか、
「お前らみたいのはどうせこういう風に考えてるんだろ」
という感じがしてならない。
アメリカにもテッドバンディーとかゲイリー・ハイドニクのような高知能の殺人犯もいる。
もっというと性衝動、それこそカニバリズムやネクロフィリアといったものが元になることもある。
日本ではペドフィリアやロリコンですら白目で見られる。
加えて、執念や妄執にしても人には想像できないものがある。
そういったもの、捜査陣においては想定外のものがいくらでも存在しうるのに
決め付けてしまうのはいかがなものか。
それこそインテリの驕りではなかろうか。
それが昨今の不祥事だったり、こういった無能ぶりに表れている気がする。

公安、検察、それこそ司法の意義ってなんだろう
そんなことを考えさせられる事件でもある。
検察や公安、司法、それこそ政治家においても言えるのだけど
謙虚であること、これが大事な気がしてしまうのだが。

2014年5月20日火曜日

軍事力放棄はもはや時代錯誤

「誤解」の日本史と学校では教えてくれない日本史の授業(共にPHP刊)が非常に興味深い。

解釈の問題もあるけれど、ここで言われていることの根本を理解できる人は政治家になったほうがいい気がする。
指摘されるとはっとすることが多い。

たとえば
羅生門から考える九条とか。

なぜ羅生門から九条やねん、と言われるかもしれないけど。
羅生門は平安京の正門。それが荒れているということはどういうことか。

簡単に言えば治安が不安定。

実際のことを言えば警察がない。

この当時蝦夷を滅ぼしてしまったため、桓武天皇が兵役(労役もだけど)をといてしまった

結果として軍隊が消えてしまった。

これは別なテーマともつながるのだけど、日本が敗者を遇する理由のひとつに怨霊信仰がある。
簡単に言えば怨霊を恐れていたため、たたられることを避けるために敗者であろうと虐げることを避けた。
この気質を知ってか聖徳太子は17条憲法に「和を持って尊しとせよ~」などと書いていたりする。
これ、仲良くしなさいと捉えている方が多いのだけど、厳密には争いごとをしないように話し合いで物事を解決しなさい、というお話。
(これも日本人の談合絶対主義、先の戦争や震災対応の原因の根本なんだが)
怨霊信仰の根本は、おそらく争い事を避ける日本人の気質からでしょうが。

ただし
天皇の言うことを聞けと書かれているのだけど、実のところ天皇の言葉も話し合いで否定されることもある。※暗殺された例すらある。
それが何につながったか。
太平洋戦争へ至る軍部(日本陸軍)の暴走。

閑話休題。
要は国の中で争いごとの原因が消えた。
そもそも日本人は争いごとが嫌いだから戦争なんかもしたくない。
そもそも血を見ることや穢れを避けたい
その結果軍隊の解散。

結果として、軍隊という抑止力が消えて治安が悪化する。
検非違使がいたけど、それがきちんと動いたかどうかは羅生門の話を考えればわかるはず。
こういった血なまぐさそうな部署は基本下級貴族向け。
しかも、都限定。地方はどうなったか。
それは言うまでもなく。
それゆえに武士が出てくるわけですが。

そういうの考えると憲法9条の記述ってものすごく日本人らしい。
武力を使わず、話し合いで解決しようとするってところが。

古事記にて天照が大国主命の領に侵略するのだが、大国主命への攻撃は侵略ではなく手紙による平和的交渉だったりするのである。
神話ですらこれだ。
今では憲法がその役割を担っている。

ただ現実として自衛隊を解散はできない。

今は警察がしっかりしているので
羅生門みたいなことにはならない。
犯罪抑止の意味合いは少ない。
ただし、普通に考えて今軍事力まで放棄しては
実際に打たれる可能性とそれをちらつかせた外交カードにされる。

武器を捨てて平和に、なんて話はありえない。
誰かが武器を持って攻められない状態にするしか均衡を保てない。
その結果が冷戦だったりするのだから。

なんというか、昨今の集団的自衛権反対って話は
いつの時代の話なんだか、と思ってしまうのだけど。
海が戦略的に使える時代はもうすでに終わっている。

自衛隊は憲法違反とか、そんなのはどうだっていい。
話し合いでなんでもできてしまう国民性である以上、戦争も起こるでしょう。
それであれば、はじめから軍隊を持っていて、常に監視する体制を作るとか
常に反対派、存在に常に疑問を持たせている今の状況を維持するほうがいい気がしてたりする。

必要悪、というよりも防衛や安全保障は外交と密接な関係にある。
それを無視してたり、反対してるとか、知識がないというのは論外なような気がするのだけど。

2014年5月15日木曜日

「火焙り=サーカス」な世の中

仕事が忙しかった関係でだいぶあいてしまってます。

すみません。

 

今回のは秋葉原事件の加害者の実弟が自殺してしまった件。

率直にイメージの悪さゆえに彼女の両親に結婚を拒絶されたのは致し方ない。

それが普通の反応だろう。

もっとも、このあたりの問題は世間体とか

ある意味で日本の悪習ではあるのだけど。

 

今回どうよ、と感じたのがネットで炎上して集団リンチのような話になってしまったこと。

彼は当事者でもなく、ただ家族というだけのお話。

 

僕自身もあの事件の事を調べているので

ある程度は知ってはいる。

驚くのが、あの事件に同情というかそういうコメントって少ない。

たまに彼がああいう事件を起こした理由というか、気持ちは理解できる瞬間ってある。

労働者がそこまで必要でなくなりつつある世界

賃金の上昇も望めないし、出世も難しい。

僕自身会社が二度消えてるし。もしかしたら今後も同じことが起こるかも、というか起こると思う。

ワーキングプアとかなんかもそうだけど。

コメントがないだけか、見かけないだけで案外同じように感じている人って多いんじゃないだろうか。

 

そういった行動に移すかどうかの違いはあるだろうけれど

かなり危ないラインにいる人、そのラインにいるときがついていない人は多いのではなかろうか。

 

今回の炎上騒ぎから自殺までの話、不満をぶつける対象として彼を選んだのでは

と感じざるを得ない。

 

ネットにより距離が縮まった分、ネット上での村八分が行われているというか

それこそ公開処刑みたいな感じ。

タイトルどおり見世物としての処刑だった気がしないでもない。

ただネットで簡単に個人が特定される世の中。

不満をぶつける先が自分に及ぶ可能性が十分ある。

ルネサンス期のサヴォナローラのごとく自分に戻ってこないことを。