低賃金の幻想が経済をダメにする
ニューズウィークから。
これは笑えない。
この低賃金のまま株式配当に利益を充てるというのは
日本でもある話だったりする。
日本の場合そういった話題を出しにくい環境故に、
おおっぴらに賃金の話がしにくい。
困るのが
この手の会社の人の多くが
会社の中で見ていること。
金は流れるものという見方をしない。
利益は還元されて、流した分だけ戻ってくる。
そういうものなのを分かっていない経営者が見受けられる。
もう一つ言うと
リーマンショック後
日本だとバブル崩壊後うまくいった会社、社長(ITは除く)は
保守、要は新しい物には手を出さずで来ていることが多い。
一時期百貨店にいたけれど、改装スパンが長くなっているのもそのためだろう。
比較的短いスパンで改装(売り場移動ではなくリハウスとかそういう方向の)を行っていれば客数が落ちない。
百貨店って汚いところは軒並み敬遠される。
これはスーパーやコンビニといった客商売ではごくごく普通のお話。
お客さんが入りやすく一品でも買ってもらうためにどうするか。
コンビニやスーパーではそのスタンスが異なる(品物と出来るサービスが変わるため)ため一概には言えないけれど。
それを資金難として先延ばしにしているのは問題といえる。
小売業からすれば投資であり、必要な出費だからだ。
同じ事で
今はこれで利益が出ているから、で賃上げも先延ばしにする。
賃上げを渋った結果はどこに出るか。
そのへんは最近のSNS上での炎上例で分かるのではなかろうか。
そういう人材しか来ない。
ダメージを負うのは本社だ。
SNSの件も含めて今は流れは変わった。
IT化が進み、技術の進歩速度も速くなり
情報速度も変わった。
景気自体も円高から円安へ変わっている。
仕事への考え方も終身雇用からワークシフトという考え方になってきている。
もはや保守的ではなく、改革、革新的である事を求められる。
そもそも守る、ということは攻めることの3倍以上の労力を必要とする。
他の媒体、業界が攻めている以上保守はいつか攻め落とされる。
それこそ今の出版業のように。
実際出版社はコストダウンや人件費削減、リストラがかなり進んでいる。
それでも変えようとしない。
小売業系はマニュアル化している以上難しいのは分かるけれど。
ヒトモノカネと情報がそろってこその会社。
根っこの部分は人である以上
それをおろそかにするのは会社を滅ぼす元となりうる。