ninja

2013年3月31日日曜日

小売り業界再編はいい方向には進まない

http://blogos.com/article/59085/

http://blogos.com/article/40956/
小売業再編の動きが間違いなく急になってくる

笑えない、全く笑えない。

私(いきなりかしこまるなよw)、ホームセンターの自転車売り場で働いていますが
基本いい自転車と言われたときに
PBはおすすめしていません。
いい自転車探しに来ている人に対して
さすがに嘘は言えない。

これに関しては他のお店のPBについても言える。

なぜってこの記事に指摘されるような、プライベートラベル製品だから。

実際カインズホームとかイオンと言った
PB商品を推し進めているお店は
お客さんからすごぶる評判が悪い。
それはそのままPBが魅力的でない、ってことではなかろうか。
魅力って価格だったり品質だったりと客層によって異なるけど。
そのどちらにも魅力を感じないというのは致命的な気がする。

もちろん自転車で言えば
ブリジストンと同じレベルの自転車を作れ、と言うわけではないし
それは求めていない。

どれだけお客さんにあった商品を作っているか。
それはどれだけお客さんに接して
ニーズを読み取っているかに他ならない。
それを怠っているのではないか、と思うときもしばしば。
ニーズに合ったよいものを作れれば
PBでも受け入れられるはずなのだ。

オペレーションコストにしても
部門や取り扱い商品、提供しているサービスによって
変わってくる。
生産性が低いところのコストダウンを考えたとしても
不可能な場合というのが多い。
要は人員や経費が必要だからこそ、その生産性になっていることがある。
そのためオペレーションコストの削減はかなり難しい。
本当はある程度の統一が必要なのだけど
それが出来ていない。
ただ、それでいいのではないか。
地域によってニーズは変わる。
無理に統一させる必要はない。
逆に統一させるとチャンスロスが発生する。
これは致し方ない気がする。

もっとも
今回の合併って
どうしもて企業の都合に見えてしまう。
それでお客さんにとってプラスはあるのか。
これらの話を見ていて
どうしてもお客さんの方を向いていないお話に読めてしまう。

小売業全体の動きもそうなのだけど
この業界再編の動きから、一連の商品の動きが
どうしても業界や会社都合でになっている。
それで本当に良くなるのかが疑問。

経営の基礎を忘れた企業はブラック企業になる。

http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/22350
日本には「志」の受け皿がない—日米・人気就職先ランキングから考える

日本人の大卒学生の多くが大企業志向という記事を読んでましたけど
ココまで酷いとは。

僕自身が勤めた会社がすべて倒産したということもあって

企業はつぶれるもの

という認識が強いのもあるんですがw


近年でも
シャープもそうですし
地元の日立製作所もそう。
震災以後版元も揺らいだところ多かったですしね。
当たり前だけど絶対安全って企業はないし
今後つぶれる企業って増えるでしょうね。
ちょっと今回のお話とは関係ないですが。


企業も近年社会貢献を打ち出していますが
実際のところ形だけのところがほとんど。
むしろ逆のことをやっているところもあるぐらい。
会社の社会貢献とか企業理念とか、
中の人間からすれば本当にきれい事言ってるなぁとしか。

報道や出版で真面目にやろうとしてる子たちって
本当に幻滅するでしょうね。
利益のため、売り上げのためにねつ造もやるし
でっち上げもやる。
煽りもやる。

僕のいた会社はアダルトだったけど
率直に
整形してボリュームアップ、シェープした体の映像を撮ったり
嘘っぱちのインタビューを掲載とかって罪悪があった。
顔も加工したりとかね。
読者的にはオカズにできればいいかもしれないけど、
こちらから見ればだましてる。
内心気持ちいいもんではない。

ただ
申し訳ないのだが
なぜ今更『社会貢献』という言葉が出てきたのか。
『社会的責任』とかもそう。
これってブラック企業が生まれる遠因ではなかろうか。

経営学の基本に
会社の存在意義は社会的な評価、貢献であり
利益はその副産物、というのがあった記憶がある。
記憶が正しければ
経済学にもお金からの見方と社会的な価値から見た経済学がある。


要するに
今更基礎の基礎の話がクローズアップされ
各会社で実践していきましょう、という
なんとも奇妙な話なのだ。
これは逆を言えば、
その会社は基礎の基礎をおざなりにしてきた
とも言える。

金銭報酬と社会的貢献とか名声というのは両輪。
当然ながら片輪では動けない。
今の企業を見ているとお金のためになっている、
それが結果的にブラック企業を生み出している。

社会貢献だけでは運営できないし
利益追求だけでは最終的にはサギを行いかねない。
その意味では
アメリカのような
政府組織とかNPOが上位に来るって
利益追求な企業が増え、
金融が総生産の2~3割を占めるアメリカにとって
まだ望みがある話と言えるかもしれない。

逆に
日本はどうなんだろう。
心配になる。

かつてはそういったものがあったはずなのだが。

2013年3月29日金曜日

角川がKADOKAWAに。エンタメを世界に配信……できるか?

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20130328-OYT1T01697.htm
これはツイッター上でも大分流れていた話。

元々はアスキー、エンターブレイン、角川書店、富士見書房、メディアワークスetcだったか。
確かにわかりにくかった点があるので
どれが角川か分かりやすくなる点はいいかもしれない。

また一体化して海外進出というのも面白い。
どうしてもこの手の事業が日本で終わりになってしまうので
他の出版社への先駆けになる可能性はある。
集英社の場合
集英社というよりも東映がやってる感じではある。

ただ複数の資金源がある方が
長く展開しやすいから有利ではある。
逆に今回の角川みたいに一つの窓口、資金でやるとなると
失敗の際ダメージが大きい。
他の事業にも影響が出かねないので
世界戦略としてはどうか。

『クールジャパン』って簡単に言えば

で上げた話と被る。
要は海外にエンタメを売り出そうって話。

確かにアニメや映画が強いし
小説とのタイアップで
リングやパラサイトイブetcを出してる。
勝ち目はあるとは思うのだけど
ただ近年ヒットした角川作品ってあるのか、と。

ドラマでは貴志先生。
確か黒い家の海外版が出ていたはずなので
有り。
ただアニメでのヒットってあったのか。

近年のヒットって芳文社系の4コマの印象が強い。
あとは講談社、西尾維新。
この辺は個人的な趣味かもしれないけど。
世界にでてしまってるので
ワンピース等のジャンプものは略。

ああ、なのはがあったか(本気で忘れていた)。

いや、真面目にまどマギに食われてしまった印象が強すぎて
本気で忘れてました。
ただ、アレを抜けるのかを仮定しても
無理でしょうね。


ただ今ある弾を見る限り
好成績が残せるかは微妙。

今後の作品がどう出てくるか、それによって
海外への動きが変わってくる。

もっともネットというコミュニティーがあるため
ネットで人気が出れば
意外と進出はしやすいかも。
ただどの程度のマーケット規模になるかが計りきれないが。

TPPによって、日本のポルノとアニメ、漫画が世界を制覇する……かも

アサヒ芸能の記事で
『TPPでジャパンアダルトがアメリカンポルノを駆逐する』
という記事があったのだが。
これはさすがアサ芸、といったところ。

ご存じの方はいるかもしれないが
震災の時、アサ芸だけ震災に下ネタを混ぜてきた。
『被災地でブラが足りない』という奴だ。
これを見て爆笑したと同時に、さすがぶれない、と感心した。
余談になるけれど、
このときの週刊誌、震災関連が
民主・自民・東電叩き一色、
しかも内容が内記事ばかりと酷すぎたのもあったのだけど。

ただこれって世界のポルノ事情を知ってると
笑えない、というよりも真実味のある話。

有名どころでは
中国で蒼井そら、小澤マリアが超人気。
数年前(10年以上前?)、トゥナイト2で
日本のAVがアメリカで人気を博しているという話題が出ていた記憶がある。
アメリカからするとああいうカラミ自体が新鮮らしく、
女優からは『癒やし系のSEXだ』と高評価だったと伝えていた。
海外動画のXVIDEOなんかだと
日本の違法UPのAVの再生数が異常に高かったりする。
アダルトアニメやゲームはhentaiと呼ばれてるのも有名かも。

また、これは実際に問い合わせたときのことだけど。
桃太郎映像にAVサンプルの問い合わせをしたところ、
実は海外って日本ほどカテゴリー分けがされていないのだそうだ。

実際に調べると、かなり大雑把な分類になる。
女優名とか髪の色、年齢、胸の大きさとか体型や皮膚、カラミ方程度。
アメリカンポルノにストーリーというものが皆無だからなのもあるのだけど。
日本ほど細かな分類がない。

日本の場合体型や年齢、プレイの内容はもちろん
コスプレの種類や近親相姦とか寝取られとか年々増えている。
(年々増えているっていうのも恐ろしいがw)
逆に言えばそれほど日本のポルノ自体がガラパゴス化したとも言える。

エンタメという意味合いでは
確かに日本のアダルトが世界のポルノを駆逐しかねない。
質が違う。

アニメに関しては言うに及ばず
漫画もかなりすごいことになってる。

アメリカのアニメコンベンションとか漫画関連のイベントってものすごく増えているそうで。
日本のおたくってネガティブに捉えられるけど
アメリカだとリスペクトになる。
それぐらい日本と海外の温度差が違う。
アメリカでコミケやったら
その日だけウォール街を抜く気がするがw

日本の漫画自体が文化的にはハイカルチャーだそうで
他国の漫画とレベル自体が全く異なるとも。
一種の文学とも哲学とも捉えられている節すらある。
ちなみにその関係あって
海外でクールなサイトの一つとして上げられるのが
ニコ動とニコ生だったりする。
そりゃ手書きMAD(しかもたまに著名人が投稿してたり)あり、
アニメと漫画がただで見られるわけですから。
まー言われてみればおかしい。

変な話
自虐史観とも言うけれど
日本の文化も自虐的に見てるな
という感じもする。

ファッションにしても
ゴスロリがポップカルチャーとして認知されていたりするし。

もっと自信を持つべきだし
世界に通用するどころか
それだけで制圧できるカルチャーがあると自覚すべき。

まーたしかに
アダルトで世界制圧しても、という突っ込みは無しでw

2013年3月28日木曜日

ホリエモン出所について語りたかったけれど、語りたいことが多すぎて更新をサボりましたw

http://blogos.com/article/58953/
仮釈放された堀江貴文氏の記者会見に多数の報道陣が参加

http://matome.naver.jp/odai/2136436809806353001
堀江貴文氏が仮釈放、記者会見の様子を全文起こしでレポート

どうもです。
昨日の更新を見事にサボりましたw

ホリエモン関連、いろんな切り口があるので
どうまとめたもんかと思いまして。

実のところ、堀江さん関連で行くと
検察、ネット、ビジネス面等々かなりいろんな切り口で見られるので
記事にしようとすると
かなり大がかりなものになるので。

結果として少しずつという感じです。

もっとも今ホリエモンがらみで面白そうなテーマなのが
やはり

刑務所の中身、でしょう。

収監中に出している
刑務所なう。ってものすごく資料としては買いな本。
刑務所本って結構あるけれど
ビジネス的な観点も含め、
様々な見方で刑務所を分析している点は
ものすごく面白い。

杉良太郎が『刑務所を株式会社化』って話
ホリエモンも同じ事を言っている。
更正施設としての刑務所もそうだけど
刑務所のあり方自体も考えるのにいい本。

こういうところだっていうイメージが付かないからこそ
こういう本はもっと出るべき。

同じ意味では検察の取り調べとか。


刑務所なう。
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著者:堀江貴文
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2013年3月27日水曜日

政府の借金の根本的勘違い

日本の借金は1000兆円と言われたりする。
これをもって日本が破綻する、というのだけど。

それって誰が貸してるのか、それを踏まえないと正確にはわからない。

まず間違いを一つ。
日本国債は日本政府の借金であって
日本国の借金ではない。
日本の借金は日本が保有している対外資産における負債の割合になる。
ちなみに日本の対外負債は300兆ほど。
ただし対外資産は500兆、差し引き200兆資産を持っている。

じゃあ、1000兆円は何?

A.日本国債です。政府の借金です。


日本国債は円でしか買えない債券です。
実は円でしか買えないってすごいアドバンテージを持ってる。

日本円は日本銀行しか発行できない。
極端な話、今流通している通貨をガンガン刷れば、価値は落ちる。
だって今の流通量の2倍にすれば借金も1/2の価値になる。

そういうやり方もないこともない。
それをやり過ぎると高いインフレになり
昔のドイツや中国、トルコみハメになり、世界から非難を食うけど。

ただ、自国通貨故に為替操作ができる点で
破綻しにくいとは言える。

で、
日本国債は誰が買っているか。
95パーは国内の銀行が買っている。
よって銀行預金がそのまま日本国債になっている、ということ。

おそらく今後数年は投資先の最有力となるのが日本国債で
他の投資先は考えないだろうな、という印象。
それは非常にまずいんだけどね。
市場にお金が回らなくなるから。

で、閑話休題
日本の銀行が買っているってことは
国内ですべての借金が消化されているということ。
外資が5%買っているとしても50兆、それが対外負債として計上されていたとしても
相殺されちゃってる。
よって日本国としての借金はまったくない。
日本で作った借金を日本で消化してるんだから、1000兆なんて借金は対外的には存在しない。


よくギリシャやスペインと比較する人がいるけれど
ユーロはECB、欧州中央銀行のみユーロを発行できる。
よってギリシャが勝手に発行できない。
流通量を調整できない点で異なる。
またギリシャについてはギリシャ国債が対外債務になっている。
5年債利回りが一時150%を越えるという話にもなったし
ヘアカット、借金の一部放棄までしてる。

日本国債は大体利回り0.8%
米国、英国債ですら2%越えてる。
ちなみにお隣韓国は8%(実は金利としては危険域w)。

額面としては一番多いはずだけど、金利はスイスと並んで最低水準。
国家規模の問題でも、説明がつかない。

世界的に
政府の借金は借金として扱われていない、欧州以外は。
と、言うべきかも。

なので、たかだか1000兆、しかも対外的には50兆しか流れていない借金程度で
慌てる必要はないのである。

職業のコモディティー化とブランド化の必要性(1)

http://eazytalking.blogspot.jp/2013/03/blog-post_21.html
という記事で農作物がコモディティー化してるという事を書いたのだけど。
補足までに農業コモディティーの話を。

コモディティーというのは商品先物銘柄の中でもファンダメンタルズ、
いわゆる天候とか地政学等々の変動リスクの影響が小さい商品を
コモディティーと呼びます。

要はお米で言う凶作とか天候不順の影響が小さいってことです。
もっともお米もコモディティーですけどねw

歴史では凶作で飢え死に、大飢饉とかありましたが。
現代の飢饉って政治的な状況が強いんですね。
北朝鮮とか南アフリカの政治不安定な国々ですね。
言い方悪いですが、政治が引き起こした飢饉といえます。

漫画で百姓貴族という本がありますが、
作中にジャガイモ選別の話があります。
形が整っていなかったり
腐っていたり
小さかったり、大きすぎたり。
要はマーケットに出せないものが大量に出てくるという話なんですが。

あれ、
いくら何でも多すぎだろ
ってぐらいダメなのがでてます。

祖父母の家が農家だったので分かりますが
結構適さないものってでます。
出荷できるのがわずかで、
大体が周りの家との物々交換、親族用だったりする。

わずかといってもちゃんと生計が立つんですけどね。
白菜とか大根とか。

ジャガイモ以外だと。

中世、フランク王国が出来た頃と
現代の収穫高って実は100倍ほど差があるといわれています。


まぁ普通に育てて3倍だったのが300倍というと
どんだけ効率よくなったんだ、という話です。
ちなみに効率がいいと400~500倍というお話。

こういった資料を読むと
農業の発展ってすごいもんです。

結果として飢饉干ばつに対して影響を受けにくくなった
それ故に、マーケット的値段が安定しコモディティーとなった、
という結末を迎えてしまったと言えますが。

いいことではありますが、生産者から言えばビジネスとして成立が難しくなったともいえます。

おそらく生産調整をかけているような
ほかの農作物も同じ性格を持っているのでは。


ただ
効率が上がったのは農作物だけですかね?

長いので続く→

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2013年3月26日火曜日

アプリ連動バーLOGBARは、小売業界を変えるかもしれない。

http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/22301
日本初!iPadが手渡されるアプリ連動型バー「Logbar」がすごかった

facebookから。
池田勇人さんの記事。

本当に真面目に感心してしまった。
というよりも、これは新たなビジネスモデルになり得る。

今だとポイントカードがメインだけど
今後この形になるのではなかろうか。
こういう形でお客さんのニーズを見つけられる点は面白い。
アマゾンと同じようにおすすめの商品を表に出せる上に
店舗用であれば
どの商品がどこにある、在庫がどれぐらいあるかまでわかるし
客注品の状態も分かるようになるだろう。

もちろん前提としてスマホ、タブレットの普及率が高まることだけど。

新しいカクテルを作るは
うまく置き換えられないもんだろうか。

ちょっと考えてみた。

お客さんに商品を薦めるシステム
例えば、スーパーであれば『肉じゃがセット』というセットを作って
注文すればそれをお店で用意してもらえる。
そのセットが売れれば、提案したお客さんにインセンティブ(当然ポイントで)が入る。
むろんデフォルトでいくつか作るけど。
作り方等も入れて、家庭にどこまで浸透させられるか
家庭内にスーパーや店舗が入っていけるか。

お買い物の前にアプリで、
どんな料理がこの時期あって
どういう商品がおすすめで、とか一目瞭然になる。

店にいなくてもウインドウショッピングや買い物が楽しめたり
夕飯や生活の提案も出来る。

考えてみるとこれって
御用聞きですな。
現代の御用聞きはアプリになるのかな。

店に直接行ったり、届けてもらったり。
そういうサービスを駆使すれば、案外スマホを持ち歩かない人でも
使えるサービスになるかもしれない。

イオン、ヨーカドーあたり面白いかもしれない。

課題もあるだろうけれど、小売業を大きく変える可能性が。
商店街やショッピングモールでも集客に使えそう。
ちょっと今後の展開に期待。

2013年3月25日月曜日

TPPは自由貿易協定ではない

TPP「日米国民のためにならぬ可能性」 米大教授 http://www.asahi.com/business/update/0322/TKY201303220320.html

TPPって自由貿易協定にあたるのだけど
アメリカはまだ不況、しかもデフレに入ろうとしてる段階で
TPPの話題が出ていたので
なぜ、と思っていたが。
タイミング的に自由貿易協定は早すぎる。
失業率は下がっているけれど
そもそも就業をあきらめてしまった人が増えてしまった故。

自由貿易協定であれば、日本にはメリットもあると思っていたのだけど。


これ、
アメリカ保護主義的な文面あるんですね。
日本的にはメリットもある項目もあるんですが
保護主義的な色があると考えると
このタイミングでTPPを乗っ取った(元々ニュージーランドがやり始めた)意味が分かる。

要するに、アメリカに都合のいいルールを飲んでくれよ、というところがちらほら。
もちろんそれを全面的に押し出してるわけではないのだけど。
協議に参加となれば、日本もダメージを受けるのだが。
うーん。
これは逆にアメリカの凋落を端的に表している部分な気はする。
むかしはこんなことをしなかった。
ここまでしないと国が立ち直らない状況に追い込まれた、とも言える。

なんだろう、こんな政策をやったところで、
逆に民間を追い込むだけのような気がするのだが。

賃金問題は解消されるか。

自民党が政権を取ってから
米ドル円 77円→96円
と約20円も動いたわけですが。

ここまで行くと
物価も上がります。
実際値上げを宣言している企業が増えています。

当然なんですけどね。
だって材料輸入しているのがほとんど、
原材料費が高騰すれば、当然値段に跳ね返ってくる。
ここまで急激な値動きだと企業努力では無理。
へタすりゃほぼトントンの値段になってしまう。
上げざるを得ない。

確かに
値上げってやりにくいことではあるんですけどね。
今回どこまで動くかが分かっているかで勝負の分かれ目になる気がします。

100円未満が好ましいというという発言をしてはますが
厳密に言えば
急激に動くのは困る、短期間で動いても100円まで
というお話であって
今年の夏ぐらいに100円を超えたとしても
為替介入で95円ぐらいまで下げる、ということは考えにくいんですな。
チャート見る限りだと行って126円。
もっともこれはほんとに長期的ですけどね。


輸出企業が強くなるので
緩やかに円安になることはありがたいと言えるんです。
ただ今回は急激すぎた。それが問題。
3/23現在で日経平均が12,000ぐらい。
直近高値が12,600だったはず。
で、長期スパンで見ると15,000がリーマンショック前の高値となるので
そこまで戻すかどうか。
これも輸出系や円安の恩恵を受ける業者が引っ張っていて
マイナスになる国内業者は軒並みマイナス。
日経平均に引っ張られて米ドル円も伸びるんじゃないかな、とは。
だから、
まだ上昇は終わらない。

おそらく今年2~3回値上げが起こると踏んだ方がいいのかもしれない。
動きに耐えきれずにつぶれる企業もおそらく今年の夏以降出てくる。
案外、早めに値上げを決断したところの方が生き残るかもしれない。


閑話休題。
基本原価と粗利は共にあがる。
原価だけ上がって粗利があがらないことはない。
利益比率の問題があるので。
結果として通常は賃金や設備投資等にお金が動くのだけど
なんか、今回は貯める方に動きそうな気がする。
マーケットにお金を流さないと流動性が確保できず
結果として自分の首が絞まる。
なんかそんな事態を招く気が。
本当にそれが起こりかねないなってぐらい、賃上げの話題が出ない。
スタグフレーションを起こしたいのかな。

ローソンやいくつかの小売業で
正社員のみ給与を上げると報道されてるんですが
正社員って全社員のうちどれぐらい?
小売りだと店に1~2人いていいぐらい。
割合として1割いるかどうか。
なんというか、正規雇用が有利になるのは致し方ないとは言え、
一番多い非正規雇用にお金を落とさないと意味がない。

安倍さんは経団連にも働きかけているようだけど
非正規雇用の賃金が上がる日は来るのか。

2013年3月23日土曜日

犯罪報道とマスコミ

犯罪白書をご存知の方ならばご承知と思うのだが
年々犯罪件数が減っている。

もっとも軽犯罪については暗数、いわゆる認知されていない犯罪もあるので
一概に言えない部分もあるけれど。
重犯罪については減少傾向にある。
強姦を除いては認知されやすい犯罪ではあるので、
減少傾向にあるのはほぼ間違いはないだろう。

ちなみに殺人事件はだいたい二千件
強盗は一万件。
ただ全体の犯罪件数は百万件だったはず。
いわゆる重犯罪は全体の1%ほどだ。

テレビや新聞をみると
犯罪が増えている、と錯覚させるような記事が多い。
犯罪件数の減少についても驚かれることが多い。

マスコミの報道、問題があるものも多い。
プライバシーや社会地位の問題
冤罪のでっち上げに乗る等々

ただ犯罪報道、凶悪犯罪が増えている等の報道が防犯意識を強めた結果とも言えるので
一概に悪いとは言えない。
むしろ、犯罪が増えているという方向は黙認されていい気はする。
それを過剰反応させないようにすることは必要とは思うのだけど。

マスコミがマスゴミと言われて久しいが
こういうところは間違っていないのかもとは。




2013年3月22日金曜日

小さな政府って何ぞや?

よく
大きな政府とか小さな政府
という話があるけれど。
これってなんなの、という声も多い。

簡単にいえば
民間と官、どっちが強いか
というお話。

大きな政府の時は
民間が弱くなっている時。
民間が弱いので
貿易は保護的になるし、お金も支払えないから減税になる。
設備投資もできないから、代わりに国が公共投資という形で事業を起こす。
金融緩和なんかもしてしまう。

逆に政府が小さいってことは
民間が強いってこと。
貿易は保護する必要がないし、むしろ自由化を促す。
民間がやりやすい環境を作ることが多い。
強いから増税がかかるし、いらない国家事業の売却や民営化なんかもある。
電電公社、国鉄の民営化とか大体このタイミング。

だって民間の方がこういうのって生産性が高いんです。
官がやると生産性が低くていかんのです。
ロシアとかもろにそうで
国営工場とか物凄く生産性が低い。

実際のところ
小泉さんが民営化した郵政と道路公団ってタイミングが良かったんですな。
ちょうど小さな政府にシフトしていた時というのもあるけど

これはそのままインフレデフレにも当てはまる。
小さな政府はインフレ期
大きな政府はデフレ期。
ずっと小さな政府はできないんです。
民主党の事業仕分けって最悪な時にやったわけです。
これがインフレ期だったらありだった。
もしくは本当に無駄な事業ならありだった。
完全に必要なところも止めた。
それが問題なんです。

自民はその辺をどうするのかが、ちょっと見ものです。

2013年3月21日木曜日

農業の方向転換


TPPで農家が厳しい状態になる、という話がある。
本当にそうなのか。

海外から安い農作物が入ってくるとあるのだけど
値崩れすることを考えなければ、
一応規格外品の商品を出すことも可能。
そもそも円安で農作物自体15%近く値が上がること
円安で輸入品も原価が上げざる得ないことを踏まえると
輸入農作物の問題は対したことがない気がする。

そもそも主食となるじゃがいもとか小麦はコモディティだ。
じつは有り余ってる。
おそらく将来的には農作物の多くがコモディティ化するのではなかろうか。

そこから考えても安いもので対抗するって愚の骨頂。

今後求められるのって
その作物をどうやって売っていくか
要は生産から販売までケアするようなビジネスモデルにするしかない気がする。
早い話が宮崎のようなブランド戦略をとる形か
商品の質で勝負する形になる。

その関係もあって
農協関係の方がいう「TPPで日本の農業が破壊される」という話は違うだろう。
おそらくTPPがなくても緩やかに破壊される。

要するに
今の農業というビジネスモデルから
転換をどう行っていくか、ってこと。
逆をいえば、ものすごいビジネスチャンスだと思うのだけど。