ninja

2013年4月20日土曜日

貿易収支のウソとホント

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93H00020130418

12年度貿易赤字は過去最大の8兆1699億円、3月赤字も最大

うーん
これ書いてる記者大丈夫なのか、という記事が結構多い。
ロイターはまだまともな方。

まず
貿易収支って
原材料の輸入と加工品の輸出額を相殺させ、その差額を出したものというものであって
貿易赤字=経常赤字、というわけでもない。
どちらかというと円高円安の影響を見る指針と見た方が正しい。


そもそも考えて欲しいのが
GDPにおいて輸出利益の割合って10%程度。
GDP10%の輸出利益に対して内需系の原材料+輸出系の原材料
で赤字になるなって方が無茶な話。
この辺は国によっても変わってくる。
輸出が6割を占める韓国でこれはまずいし
200%占めるシンガポールも同様。
輸入が占める割合が小さいからこそ問題ないと言える。


確かに2011年までは黒字だったのも凄いのだがw
もっともその原因の一つとして
中国での人件費の高騰もあるのだけど。


またサービス収支、いわゆる海外にある金融資産での収益も一緒に計上されているので
先ほど2011年まで黒字というのもウソ。
実際には大分前から赤字。
2011年から金融資産よりも原材料が挙がった理由は
化石燃料、東電が原発をやめたことにも由来してくるし
中東の春によって原油があがったことにも関係する。

ちなみにサービス収支、多の先進国では分けて発表されている。




その辺の現状とかを踏まえないと
貿易赤字がいいのか悪いのかが分からない。

その関係もあって
貿易収支が経済の状況を表しているか、と言うのに対しては
日本においては疑問がある。

これも一種のプロパガンダ
(日本が実際には内需国なのに、輸出大国だと称するための)なのだけど。

ただ普通に経済の本を読むとその辺が簡単にばれてしまう。


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