ninja

2013年4月18日木曜日

道路を作ったその後に。試される行政

猪瀬さんの道路の決着を読んでいる。

これを読んでるとなんだかな、と思うのだが。

一時期
『無駄な道路を作るな』
という主張があった。
いわゆる採算がとれない道路、高速道路を作るのは経費の無駄だ、という話。

ただ考えは正しい様に見えるが
震災時に大変な事態を引き起こすことになった。

311の震災時、福島に行く高速道路が半壊してしまいしばらく車が通れなくなった。
http://www.e-nexco.co.jp/csr/special01/
ただし恐ろしく早く(水戸近辺で一週間かからず、一番酷かった南相馬ですら一ヶ月)復旧はした。

しかしながらここで調べていくと無駄な道路を作るな、の結果が出てしまっている。

http://www.jehdra.go.jp/pdf/344.pdf
全国高速道路路線網図

実はこれで見ていくと
福島というか首都圏を含めた大都市圏以外はすかすか
迂回すら必要な場所すらある。
当然ながら山が多いエリアなので仕方がないとは言え、
もう少し増やすことは出来なかったんだろうか。
特に茨城、栃木、群馬あたり。
九州の平野部にも少ない。


東海地震のときはどう考えるか。
最近発生した再度の関西の地震、
九州四国、北海道。

ルートを見ても
アクセスが厳しいと物資の問題が発生する。
飛行機、ヘリ、海運があるかもしれないが、
天候の問題が出てくる。
どのルートでも最低限物資輸送が確保できるルートでないと困る。
そう考えたときに道路が一番手っ取り早い。


無駄な道路は本当に無駄か。

そもそも道路の問題って、
施工費が異常に高いこと、その根源が仲介による中間搾取によるものだったりする。

猪瀬さんは道路を作ることに対しては反対ではなく
むしろ増やそうというお話。
中間搾取をなくそうという話だった。

どう施工費を安く作るかなのだ。

道路を作らなければ人は来ないのだ。
道路の後に産業をどうするかは自治体の問題であって
行政がどう考えるか。

これの本当の問題って、
中間搾取による問題以上に
道路が出来た後行政側が市町村といった都市運営、都市計画を
どう考えているかな気がする。


道路の決着
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