ninja

2013年4月26日金曜日

国家間格差が消える世界

ということで
世界のフラット化、というお話。

日本も中国や台湾に工場を作ったりとか
やっているわけですが。

中国や韓国に工場が移転していたのは数年前のこと。
今はマレーシアやベトナム、インドなどが生産地になりつつあります。

海外に工場を持つ理由としては
人件費の安さもあるけれど、一番は
あらゆる仕事のマニュアル化、
製造機械の導入によりあらゆる工場展開が容易になったことがいえます

それであれば
わざわざ人件費の高い国内に、
割りの合わない商品を作る工場を置く意味はない、ということです。

韓国や中国は瞬く間にGDPを伸ばしてきたけれど、
韓国や中国は外資がいなくなってからが勝負とは言えます。
これは未来のアジアにも同様のことで。
外資が去ったあとに人材や技術が育っているか。
そこから新たな技術、産業を生み出せるかどうか。
他国から得た技術を利用できるかどうか。
※まーいろいろと突っ込みたいことはあるけれど
野暮なのでパス。
ビジネスモデルとしての人件費の低いところで工場展開するというのは
破綻しかけている。
ただし、質をカバー出来ているのであれば有りだと思うのだけど。

先進国の課題はアフリカだ。
ポストアジアはアフリカになる。
それを考えたときに、
今のアフリカは不安定すぎる。
内戦がある地域が未だにあるし、
文化的なギャップも大きい。
この差を埋める努力をどう行っていくか。

ただ、アジアにしてもアフリカにしても
開発が始まったら十数年で先進国に追いついてくる。
そりゃ
舗装しながら進む人と、舗装した道を走る人、どっちが早いかなんて
考えるまでもない。

フラット化って
世界に経済的、技術的な格差が小さくなっていくことでもある。
そうなったときに差がどこで付くか。
国民性がそのまま出る、気がする。
国民性がそのまま文化や技術格差になるのではなかろうか。

残るのは
必要だから仕方なく残る産業(小売り関連や飲食)と
海外に工場を移したため、命令系統だけ残った企業、ということになる。
ただし、フラット化が実現すれば
多くの工場が日本に戻ってくる気はする。
どこにいっても人件費が高いならば、最新で輸送費の安い国内に置く。


もっとも技術的に高い国が出てくれば、
そこに受注していくことになるでしょうが。
フラット化の完成形って、
ほぼ国内でまかないつつ、得意な分野を持つ、という形になるのではなかろうか。
その意味で日本が一番アドバンテージを持ってしまっているのは事実だけれども。

イギリスのBBCで放送されている
TOPGEARという車のレビュー(かなり皮肉を交えた)番組がある。
見ていて面白いと思うのは
アジア車と日本車は別扱いされていること。
新車のレビューなんかを見ていても
GTRの褒めっぷりは異常なぐらい。
【ニコニコ動画】【Top Gear】日産GT-R 2011年モデル レビュー
※映像でジャガーと競争させたりと比較させているが
まー動きが(いい意味で)おかしい。


ただ
率直な意見、その国の良さを認識して生かしていく様にしていけば
フラット化したとしても生き残れるはずなんですけどね。

ただ今一部の産業が自国に戻りつつあるので
フラット化は止まるかもしれないですが。

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